43の経営指標をわかりやすく解説。意味と構造を図解

43の経営指標をわかりやすく解説。意味と構造を図解

銀行や投資家は、この会社は儲かっているの?資金繰りは問題ないの?などを見るために様々な経営指標をみます。
経営者も、自社の弱点を見つけたり、競合との比較をする上で経営指標を理解することは大切なことです。
本記事では、43の経営指標を難易度別に3段階に分けて解説します。

経営指標一覧

粗利率、ROEなどの基本的な経営指標から、プロが使うROIC、EVAなどなどの指標まで、合計43の指標について解説します。

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43の経営指標は、3段階のレベルに分けて説明しますので、ご自身のレベルにあったところから読んでみてください。

Lv1. 若手社会人レベル (7指標)

原価率や営業利益率など、社会人なら最低限知っておきたい経営指標を解説します。

Lv2. 管理職レベル (18指標)

ROEや損益分岐点など、経済ニュースを読み解く上で欠かせない経営指標を解説します。

会社の経営状態を把握したり、ビジネス上の意思決定をする立場の方は必見です。

Lv3. 会計士レベル (18指標)

ROIC、EVA、EPSなど、財務状況を多角的に分析する指標です。

プロがどのような視点で自社を見ているのか?を知るためには欠かせない指標です。

また43の経営指標は、収益性や安全性など、分析の目的によって4種類に分類してます。

収益性指標 (17指標)

どれだけ儲けているか?を見る指標です。

収益性指標はさらに、利益率・労働生産性・資本収益性の3つに分類されます。

利益率 (8指標)

  1. 原価率
  2. 粗利率
  3. 営業利益率
  4. 経常利益率
  5. 当期純利益率
  6. 損益分岐点
  7. EBIT
  8. EBITDA

労働生産性 (3指標)

  1. 人件費比率
  2. 付加価値率
  3. 労働分配率

資本収益性 (6指標)

  1. ROA (総資本利益率)
  2. ROE (自己資本利益率)
  3. 自己資本営業CF比率
  4. ROIC (投下資本利益率)
  5. EPS (1株あたり利益)
  6. EVA (経済的付加価値)

安全性指標 (13指標)

倒産のリスクはないか?を見る指標です。

安全性指標はさらに、短期安全性・長期安全性・財務体質の3つに分類されます。

短期安全性 (7指標)

  1. 流動比率
  2. 当座比率
  3. 正味運転資本
  4. インタレスト・カバレッジ・レシオ
  5. 流動負債営業CF比率
  6. 手元流動性比率
  7. 現預金月商比率

長期安全性 (3指標)

  1. 固定比率
  2. 固定長期適合率
  3. 有利子負債月商比率

財務体質 (3指標)

  1. 財務レバレッジ
  2. 自己資本比率
  3. 負債比率

効率性指標 (11指標)

資産を効率的に活用できているか?を見ます。

効率性指標はさらに、短期安全性・長期安全性・財務体質の3つに分類されます。

商品回転 (3指標)

  1. 在庫回転率
  2. 在庫回転期間

資金繰り (4指標)

  1. 売上債権回転率
  2. 売上債権回転期間
  3. 仕入債務回転率
  4. 仕入債務回転期間
  5. 営業CFマージン

資本効率 (4指標)

  1. 総資本回転率
  2. 固定資産回転率
  3. 営業CF対設備投資比率
  4. ネットキャッシュ

成長性指標 (2指標)

事業が成長しそうか?を見る指標です。

紹介する指標は2つです。

  1. CAGR (年平均成長率)
  2. 研究開発費率

    ・・・それぞれの詳細については、後日ご紹介します。

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